「鳥越君はやっぱり人を惹きつける力があるんだよ。」


隣に座る青木さんが、俺がオーダーしていた梅酒のロックを渡してくれた。


「なんだか突然すぎてよく分からないけど、ありがとうございます。」



営業部の人達の間で回されていた社長の名刺が返ってくると、大事に財布にしまった。





第12話 完