「んー、私、これ試着してくる!」
そう言って、白のシンプルな、可愛らしい水着を持って、試着室へと向かった。
へー、りりも、爽太くんのために頑張っちゃうんだあ〜。
私どうしようかな。
と、試着室の前にある、ビキニを見た。
えっ、これ可愛い。
私が手に取ったのは、派手じゃない、海らしい水色のビキニに、下はスカートっぽくなってる水着。
でも、私こんなの似合うのかな。
でも、すごい可愛い。
私なんかが着ていいのかわかんないレベル。
んんんんんーーーー!!
と、悩んでいると、シャーーッとカーテンが開く音がしたので、振り返ると、白い水着姿の、りりがいた。
えっ、可愛い。
水着もだけど、りりは、スタイルがいいから。
すんばらしいくらい、似合ってる。
む、胸もある……。
「どうかな?」
と、伏し目がちに私に聞いてくるその姿は、まさに恋する乙女。
こんな女の子、だれもほっとかないよね。
「りり!!!すっごい可愛い!似合ってるよ!これにしなよ!」
その、シンプルなデザインは、りりにぴったりだった。

