『たいがっ、行こう?』
そう言って、俺を呼んでる、中学の頃の芽生。
『あぁ。』
そう言いながら、芽生にかけより、隣を歩く俺。
「……たいがっ!」
は?
芽生の声だ。
まだ夢なのか?
ぱちっと目を開けると俺の顔を覗き込む、芽生の姿があった。
「あっ、やっとおきた〜」
と、頬を膨らまして言っている。そんな姿も愛しい。
あー、キモイな。俺。
だいぶ……。
芽生は、可愛い。誰よりも。
「ご飯できたって!降りるよ!」
そう言って、部屋を出ようとした芽生の腕をつかんだ。
「海……俺も行く。」
「ほんとに!?」
と、嬉しそうに笑って言った。
ほんとはさ、人混みとか、嫌いだし、ほんとは、芽生をそんなとこに連れて行きたくねえし。
あぁ、独占欲。
まじでキモイな。
「やっぱりさ、ビキニかな?」
は!?
そんなの…。
他の男が釘付けになるだろ……
「だめ。」
と、とっさに言ってしまった。

