「それでさ…って芽生……?」

「へっ!?あ、うん?」


ぼーっとしてて、全然聞いてなかったや。

すると、柊真は私がさっきまで、ガン見していた方を見た。


「あぁ、そういうことか…」
と、小さい声で言った。


「へっ?」



「俺だけ見て。今一緒にいるのは、俺だから。」



------ ドキッ。


私の胸が大きく高鳴ったのが聞こえた。



えっ、なに、なにしてんの?

私、ドキドキ収まらない……。


ダメだよ。


「また、違う事考えてるだろ?」

と、両手で顔をギューッとつぶされて、タコみたいな口になった。

「ちょ、ちょっとっ、!は、はにゃしてよっ」

「はは、はにゃしませ~ん」


と、からかってくる。



「も、もうっ!」




やっぱり、なんか居心地いいや。



家について

「ありがとう、柊真。送ってくれて。」

「おう、じゃーな」


そう言って、私の頭をポンポンとした。


------ ドキッ。



また…!



「じゃ、じゃあ」

そう言って、家の中へ入った。