下に降りて、朝ごはんを食べる。
「大雅くん~、美味し?」
お母さんが聞くと
その男は、すごく眩しい笑顔で
「うん、おばさんの料理いつも美味しい」
はぁ、嘘っぽ。
私が、大雅を睨んで見ていると
" なんだよ、こっちみんなよ "
と、小声で言ってきた。
なんなのよ。
ほんとに。
朝ごはんを食べ終わって服を着替えてると
----- ガチャ。
すると、ノックもせずに大雅が入ってきた
は?
「ちょ、なにしてんの!?」
何勝手に入ってきてんのよ。
「は?別に、お前の体なんか興味ねえし。」
むかっ。
なんなのーーーー!?
こいつ、ほんとになに!?
なんでこんなにこいつのこと好きなんだろう。
「何しに来たの」
滅多にこないくせに。
珍しい。
「これを取りに来たんだよ。」
と、英和辞典を持っていた。
は?
「そのくらい持ってなさいよ」
私より年上なのに、なんで持ってないのよ。
おかしいでしょ。
「るせーな。貸せよ。」
はぁ。
「それが、人に頼む態度なの?」
なんで素直になれないの。
ほんとはね、
いつでも貸してあげるって言いたいのになあ。
なんでなの…………。