その日の帰り。
バスケ部の部活がないみたいで
四人で帰ることになった。
りりと爽太くんはなにやら話してる。
聞いちゃいけないのかなって思って聞かないけどさ、こっちは間が持たないよ……。
「あっ、そういえばぁ~」
と、りりが急に振り返り、ニヤニヤしながら私を見た。
えっ、な、なに!?
「芽生ね、男の子に言い寄られてばっかりなの。」
はっ、何を……。
「へぇ~、まあ、芽生ちゃん可愛いもんね~」
と、爽太くんも続けて言った。
ちょっちょちょちょちょ、!
「入学してから、何人に告られた?私が数えるともう、8人はいると思うんだけど?」
そ、そんなこと……。
ちょっと、数えてみようか…な……。
いち、にぃ、さん、よん…………じゅういち、じゅうに……。
「12人……。」
というと、そこにいたみんなが私の言葉を聞いて目を見開いていた。
「12人って……。」
と、爽太くんは、なぜか困ったような顔をして
「大雅、頑張れよ。」
そう言って、大雅の肩をポンポンっと叩いた。
えっ、どうゆう……。