涙が止まらなくて、このままじゃ電車に乗れないと思い、近くのコンビニのトイレへと入った。


大雅は、あの時…………

『お前、あいつとすぐに別れろ。』

『嘘に決まってんだろ!早く別れろよ!!!』


こうなることが分かってたのかな……。


私は、携帯である人に電話をした。


「ふっ…………うぅっ……っ。」
トイレの中でも涙が止まらなかった。


柊真……本当はあんなこと思ってたんだ……

私のこと、ダルいって。
そんな人じゃなかった……いや、私は、そんなにあの人のことを知らない。


私…………柊真のこと好きになれてたのかな。

わかんない。


とりあえず、涙が止まらない。

------ガラガラッ。


突然、トイレのドアが開いた。


「芽生っ………………!」

あぁ……いつも来てくれるの…………。


「りり…………」

涙が溢れて止まらない私を強く抱き締めてくれた。

何も聞かず、何も言わず黙って、
ただただ抱きしめてくれた。