「俺、オムライスにしよっかな。」
「あっ、待ってっ……夜ご飯、オムライスにしようかなって思ってたんだけど……」
「あ、そっか。じゃあ、違うのにするわ。」
と、再び、メニューとにらめっこしてる。
なんか、可愛いなあ。
へへへ。
「ん~あたし、カルボナーラにし~よ~っと。」
「じゃあ俺、普通にハンバーグで」
あんなに悩んでたのに?
笑えてくる。ははは。
意外とすぐに、カルボナーラと、ハンバーグは私たちの元へ来た。
「うわぁ、美味しそう……!」
「「 いただきまーす 」」
手を合わせて二人で言った。
「美味しいっ…!」
「うんまっ。」
大雅が笑ってる……!
珍しい!
「なんだよ?」
「ううん、珍しいなあ、と思って」
「は?」
「ふふふ」
「なんなんだよ」と言いながら、嬉しそうにハンバーグを食べてた。
「あぁ、美味しかったぁっ!」
素晴らしいです、このファミレス。
お母さんと同じくらい美味しい。
基準がおかしいのかもしれないけどね。
「デザートどうする?」
「俺、わらび餅で」
言うと思った~。
「じゃあ、私は、チーズケーキで」
「太るぞ。」
「は?」
くっくっ……と大雅は笑ってる。

