ふーーーー
疲れたなあ。
と、お風呂の中で呟いた。
別に、何もしてなくね?
そうでした、ごめんなさい。
ついつい長く入ってしまって
出た頃には、大雅はもう2階に上がってた。
わあ、雨、ザーザー降りだ。
はやく2階上がろ。
2階に上がり、ベッドに入ると
-----ドォォォオオオン
か、雷だ!!!!!
む、むむむむむむむり!!
私は、布団の中に潜った。
すると、ガチャ、とドアが空いて、大雅が入ってきた。
「……?」
私は、布団から顔だけ出して、大雅を見た。
「これ、借りるぞ」
と、また、英和辞典を取っていった。
よく、こんな雷のなか勉強できるな。
------ドォォォオオオン
「ひゃっ……!」
こ、怖いっ。
ドアに手をかけていた、大雅は、その手を止めて、私のいるベッドに向かってきた。
「お前、相変わらず、雷嫌いなんだな。」
へっ……?
「ふっ…」
と、笑って部屋を出ていこうとした。
や、こ、怖いっ。
私は、咄嗟に大雅の袖を掴んだ。
「一緒にいて…………?」
えっ……
あ、あたし何言っちゃってるんだろ…っ。
「わかった。一緒に寝てやるよ。子供の頃みたいに。」
「えっ、いいの……?」
「しょうがないから。」
ほんとに!?
大雅が、優しい…………。

