「ほんとに……?」
大雅が?
私を?
ここに連れてきたの?
で……
「大雅は……!?」
会いたい。
「それが……。すぐに出ていっちゃって……。口止めされてたんだけどね。」
と、笑って言った。
それでも、りりは喋っちゃうの。
私もつられて、ふふ、と笑った。
すると
「笑った。」
りりがそう言った。
え?
「よかった。元に戻るんじゃないかと思った。」
私も思っちゃった。
でも、大雅が運んでくれたって聞いただけで、嬉しくて、大雅にすごく会いたくなった。
「はい。タオル。今日は、せっかくの入学式だけど、早退した方がいいわね。家でゆっくり休みなさい。」
保健の先生はタオルを渡しながら、そう言った。
そうだ。
クラスの人とかも、話したかったんだけど……。
帰った方がいいよね。
「はい、わかりました。」
大雅に会えるかな。
無理かな。
「親御さん、呼んだほうがいい?」
いや。
お母さんもお父さんも仕事だから。
「大丈夫です。」
1人で、帰れるから。大丈夫。
きっと。
「じゃあ、連絡だけ入れておくわね。」
そう言ってくれた。
優しい先生だなあ。
「私一緒に帰ろうか?」
りりは、そう言ってくれたけど……。
1人で帰れる……と思う。
「大丈夫。りりは、クラス行きなよ。」

