放課後。


私は、大雅と帰ろうと思い、
下駄箱で待ってたんだ。


でも……

「大雅くんっ!」

「マリア。」



え?


" マリア "?

そんなふうに呼んでたっけ?


私は咄嗟に隠れた。

そして、二人は仲良さそうに手を繋いで帰っていった。




どうして?


なんで……



大雅は、また私から離れるの?




私の頬に、1粒の涙がこぼれた。

あたし何やってんだ。


早く……帰らないと…………




でも、なんで……?


涙、止まらない………………。





どうして?


ねえ、なんでマリアと一緒にいるの?



マリアにされたって私、言ったよね?


マリアの方が、大事ってこと?

今まで一緒にいたのにっ……。




もう、嫌…………









家に帰っても、大雅と、話す気にはなれなくて、部屋から出なかった。

「芽生~?ご飯できたわよ?」

「お腹すいてない」


お母さん、ごめんなさい。





今は、大雅に会いたくない。