【莉々華Side】


芽生の……制服…………あった!!


持ってかないとだ。

でも、どうしたんだろう。




----- ガチャ。

保健室のドアを開けると

そこには、びしょ濡れの芽生と、大雅くんがいた。


「芽生っ!どうしたのっ」

「じ、実は…「莉々華。こっち来て」

手を引かれ、大雅くんは、芽生には聞こえないような声で話し始めた。


「また、あいつにやられたんだ。俺があいつを煽っちまったから。」

「えっ?」

「芽生のこと。よろしくな。俺は……「りり?大雅?なにしてるの?」

「な、なんでもないよ!」


大雅くん……何言おうとしてたんだろ…………。


「これ!早く着替えな?」

「あ、うん!」


そう言って、ベッドの方に行って、カーテンを閉めた。


私たちは、再び、芽生には聞こえない声で話し始めた。


「よろしくってどういうこと?」

「ごめんな。」


大雅くんは、そう言うと、悲しそうに笑って、保健室を後にした。