いつも通りの場所で猿たちと待ち合わせをし、俺達は学校に向かおうと自転車を漕いでいると、目の前の信号を渡っていく見慣れた人影が見えた。









「……なぁ、今のいいんちょーじゃね??」









「は?病み上がりのいいんちょーが自転車漕ぐ訳ないだろ。ドッペルゲンガーでも見てんじゃねーの和。」









「っおい!やめろよ!俺がそういうの苦手だって知ってるだろ!平!」









小学生の頃から変わらないくだらない双子喧嘩はおいといても……




俺もあれはいいんちょーな気が……




いや、でも、な。




この間無理して倒れたやつが自転車登校なんて……




まさかそんなに学習しないやつじゃなi……いや、学習しないやつだ……









「っあのバカ…… 」









「ん?なんか言った?」




「ん?なんか言った?」









ハモる双子。




ウザイ。