ご飯を食べ終わって食器を片付けてると、ドアが開く音がした。


綺麗にまとめられたシルバーヘアーに同じくシルバーのお髭。目が合うと笑顔になった。



「パパ！！」



飛び付くと抱き上げられた。パパよりも高くて、いつもと違う眺め。体がクルクル回る。私が笑うとパパも声を漏らす。



「私の可愛い可愛いベアトリーチェ。 元気にしていたかい？」

「元気いっぱいだよ！ パパも元気にしてた？ お仕事大変？ 今日はゆっくりできるの？」

「はははっ、質問ばかりだな」

「だって久しぶりなんだもん！」

「寂しい思いをさせてすまない」



頬っぺたがチクチクした。パパからのキスは久しぶり。私もチュッと頬っぺたにキスを返した。



「パパともっと沢山いたい……でもヘンリーが居てくれるから大丈夫。 教会のみんなも！」



パパの首にしがみついた。


大丈夫なんかじゃない。寂しい。でも私のためにいっぱい働いてくれてるからワガママは言わない。困らせない。



「でも一緒にいる時は甘えてもいい？」

「あぁ、勿論だ」



大きな手で包み込むように頭を撫でてくれる。パパの腕の中が一番ホッとする。大好き。