動かない体。だけど、瞼だけはどうにか言う事をきいてくれた。
心配そうな顔で私を見下ろすジーン。その先には雲ひとつない真っさらな空。
「ジー……ン……」
ジーンを安心させたくて、笑おうとしたけど笑えてるかは分からない。
瞬きするたび視界がクリアになる。
「攻撃が止んだ。 ベアトリーチェの強い想いが皆に届いたようだ」
「そ、か……良かっ…た……」
筋肉の使い方を忘れてしまったみたいに、口元がおぼつかない。声を出すだけで凄く大変。疲れる。怠い。
「ビーチェ……」
すぐ隣で私の手を握ってくれているロアナ。
気が付かなかった。手の感覚がない。
「ロ…ァ、ナ……」
視界が滲んでいく。
周りの様子も気になるのに、首が動かない。それすら出来ないくらい、私の命は小さくなっている。
「み、んな…は……」
視界が高くなった。どうやら私を抱え上げてくれた様だ。
私が周りを見渡せる様に、ジーンは体を動かしてくれた。
さっきまでは憎しみと殺気に溢れていたのに、今はみんなの暖かな眼差しを感じる。ちゃんと力使えてたんだね。良かった。本当に良かった。
心配そうな顔で私を見下ろすジーン。その先には雲ひとつない真っさらな空。
「ジー……ン……」
ジーンを安心させたくて、笑おうとしたけど笑えてるかは分からない。
瞬きするたび視界がクリアになる。
「攻撃が止んだ。 ベアトリーチェの強い想いが皆に届いたようだ」
「そ、か……良かっ…た……」
筋肉の使い方を忘れてしまったみたいに、口元がおぼつかない。声を出すだけで凄く大変。疲れる。怠い。
「ビーチェ……」
すぐ隣で私の手を握ってくれているロアナ。
気が付かなかった。手の感覚がない。
「ロ…ァ、ナ……」
視界が滲んでいく。
周りの様子も気になるのに、首が動かない。それすら出来ないくらい、私の命は小さくなっている。
「み、んな…は……」
視界が高くなった。どうやら私を抱え上げてくれた様だ。
私が周りを見渡せる様に、ジーンは体を動かしてくれた。
さっきまでは憎しみと殺気に溢れていたのに、今はみんなの暖かな眼差しを感じる。ちゃんと力使えてたんだね。良かった。本当に良かった。


