「ルネ王子!!!!」
立ち上がろうとしたら、リュカさんの慌てた声が聞こえた。地面に転がったルネ王子に手を貸すリュカさん。そして体を支えるゴルチエさん。
こっちにチラッと視線を向けたクリストフと一瞬目があった。
笑ってた。
胸がざわつく。嫌な予感がする。クリストフのところへ行かなきゃ!何故だか分からないけど強くそう思った。
「ベアトリーチェ?」
「クリストフを止めなきゃ……」
「どういう事だ」
「分からない…分からないけどそうしなきゃいけない気がする__!」
ジーンの手を借り立ち上がろうとしたら、クリストフは片手を伸ばした。まるで私を止めるように。
「母様、僕の事は助けてくれるの?」
「今ので気が変わったわ。 母であるわたくしを助ける存在であるのなら、貴方を生かすわ」
「僕はいつだって母様を助けたいと心から思っているよ。 僕の心は変わらない。 今日、その思いは強くなったよ」
クリストフは少しずつエデ伯母さまに近づいて行く。
みんなどうしていいのか分からなくて、ただじっと見ているだけ。
「っ……クリストフ!!!!」
私が叫ぶと、クリストフは今度こそしっかりと私の方に体を向けた。
「僕は、僕の精一杯の愛で母様を守るよ。 愛するという事がどういう事なのか、君が教えてくれたんだ、ベアトリーチェ」
今まで見たことがないくらいの晴れやかな笑顔でクリストフは言った。それは彼の揺らがない決心を感じさせた。
立ち上がろうとしたら、リュカさんの慌てた声が聞こえた。地面に転がったルネ王子に手を貸すリュカさん。そして体を支えるゴルチエさん。
こっちにチラッと視線を向けたクリストフと一瞬目があった。
笑ってた。
胸がざわつく。嫌な予感がする。クリストフのところへ行かなきゃ!何故だか分からないけど強くそう思った。
「ベアトリーチェ?」
「クリストフを止めなきゃ……」
「どういう事だ」
「分からない…分からないけどそうしなきゃいけない気がする__!」
ジーンの手を借り立ち上がろうとしたら、クリストフは片手を伸ばした。まるで私を止めるように。
「母様、僕の事は助けてくれるの?」
「今ので気が変わったわ。 母であるわたくしを助ける存在であるのなら、貴方を生かすわ」
「僕はいつだって母様を助けたいと心から思っているよ。 僕の心は変わらない。 今日、その思いは強くなったよ」
クリストフは少しずつエデ伯母さまに近づいて行く。
みんなどうしていいのか分からなくて、ただじっと見ているだけ。
「っ……クリストフ!!!!」
私が叫ぶと、クリストフは今度こそしっかりと私の方に体を向けた。
「僕は、僕の精一杯の愛で母様を守るよ。 愛するという事がどういう事なのか、君が教えてくれたんだ、ベアトリーチェ」
今まで見たことがないくらいの晴れやかな笑顔でクリストフは言った。それは彼の揺らがない決心を感じさせた。


