もう……っ、止めて……。



「ダミアンさん!! カステルさん!! バローさんっ……もぉっ、止めて!! 止めて下さいっお願いですから__ッ!!!!!」



どんなに叫んでも届かない声。みんなを止めたいのに体が動かない。震えて足に力が入らない。どうして__っ、動いてよ!!


足を拳で何度も叩いた。するとパシっと腕を掴まれた。



「……アウ、ロラ」

「もうおよし。 この争いは誰にも__そなたにも止められぬ」

「そ、んな__どうして……? どうして、こんな事になっちゃったの……? ねぇ…アウロラ!!!!」



アウロラに両手で思いきり掴みかかった。それでも怒る事なく、抱きしめてくれた。


涙が止まらない。体が言うことを聞かない。自分の無力さに腹が立つ。



「天は残酷で、わらわたちを絶望の淵へと追いやる事もある。 だが、幸せをもたらす事もあったであろう? 今は幸せな日々の事を考えよ、 時が過ぎれば、癒しがもたらされよう」



こんなに苦しいのに癒しがやってくると?この苦しみがなくなると?


私は私の事を理解できていなかった。自分の力がこれ程までに影響を与えるなんて思っていなかった。


自分の存在すらも憎くてたまらない。