雲一つなく太陽燦々!んー!お出掛け日和!!


城下町に着き、興奮が増していく。


ハッ!じゃなくて!



「付き合わせてしまって本当にすみません!」

「気にしなさんな!」



バシッとダミアンさんに背中を叩かれた。


よく考えたらダミアンさんはジーンの側近。私の護衛をさせていい人じゃないのに……。



「どんな格好のお嬢さんも可愛いな! よく似合ってる」

「あはは、ありがとうございます。 ダミアンさんも良くお似合いですよ」



ドレスなんて着て歩いたら目立ってしょうがないからと、ジーンが急遽ワンピースを用意してくれていた。ダミアンさんも騎士団の格好だと目立つからと、見たこともないくらいラフな格好をしている。


こんな事口には出せないけど、私としてはワンピースの方が着慣れてるせいかしっくりくる。ドレスは肩がこる。久しぶりの解放感に羽目を外してしまわないよう気を付けよう。


_ぐぅぅぅー。ん?なんの音?



「だははははっ! すまん! 朝飯食ったはずなんだがなー!!」



ダミアンさんのお腹の音!?



「ぶっ、あははははっ! 何処か適当にご飯屋さんに入りましょうか」

「おっ! いいのか!? すまんな!」



街の人にオススメの飲食店を聞きながら、街を歩いた。お祭り前だからかもの凄い活気を感じる。


トゥーラン国はマクブレイン国よりも気温が高く湿度も高いせいか、歩いていると汗が滲む。ダミアンさんは滲むどころか汗が流れてる。