好きな気持ちが止まらない。こんなに好きで好きでたまらないって事ちゃんと伝わってるかな?



「明日、公務であまり一緒にいられないかもしれない。 一人でゆっくりしていてもいいし、集められた王族、貴族たちと過ごしていてもいい。 どうしたい?」



え!?王族、貴族と話すことなんてないし、緊張して疲れそうだからそれは却下。かといって一人でゴロゴロしてるのも何だか勿体ない気がする。


あ!



「街に出ちゃダメ?」



「はぁー」と態とらしくため息を吐かれた。そういう反応をされる事は予想できてた。



「言うと思っていた。 だから敢えて選択肢の中にそれを入れなかったんだがな」

「流石ジーンだね!」



そう言うと呆れた顔を向けられた。そんな顔してても綺麗な顔。そしてお肌もきめ細かい!



「ユーグを護衛につける」

「街に行っていいの!?」

「ユーグのそばを離れないと約束できるなら行ってくるといい」

「ありがとジーン!」



ジーンにギューっと抱きついた。


お祭りはお城から眺めて楽しむ事になると聞いていたから、まさか街に出られるとは思っていなかった。今からワクワクしちゃう!



「俺は仕事だというのに街に出られるのがそんなに嬉しいのか?」

「え!? 違っ__違くないけどっ、そうじゃなくて! ごめん……そうだよね……ジーンはお仕事なのに……」



反省した。ジーンはお仕事だっていうのに街に行けるってはしゃいじゃうなんて不謹慎だよね。


抱き寄せられ、おでこにジーンの頬が当たった。そのままチュッとされドキッとした。



「そんな顔をさせて悪い。 ただ俺がユーグに妬いてるだけだ。 明日は楽しんでこい。 その方が俺も嬉しい」



ジーン……。



「今度二人でお出掛けしようね!」

「あぁ、そうだな」

「お土産買ってくるね!」

「あぁ、楽しみにしてる」



笑い合うと自然と唇が触れ合った。そして穏やかな気持ちで眠りについた。