おでこにアウロラの唇がそっと触れた。温かな優しい口づけ。
「いついかなる時もわらわがそばにおる。 もちろんレミーもだ。 決して1人にはせぬ」
「ありがとう、アウロラ」
お腹に腕を回されグッと引き寄せられた。ジーン王子の逞しい胸板を背中に感じる。安心感と羞恥心が同時に襲う。
「俺も側にいる。 ずっとだ。 それにここにいる者たちもお前の味方だという事、忘れるな」
顔を上げて見渡すと、こんな私を見守ってくれていた。グレース王女には目を逸らされてしまったけど、それは仕方のない事だろう。
もしかしたら明日はまた違った見方をされるかもしれない。不気味に思う人も出てくるかもしれない。だけど今はそんな事を考えてる場合じゃない。
私は胸の前で両手を組み、教会でお祈りしていた時のように目を瞑った。
身体中が熱くなる。
周りから「うわぁ」と言う声が聞こえてきた。ふと目を開けると、足元には大きな光の陣の様なものが浮かび上がっていた。こんなの初めて……。
大丈夫、きっと上手くいく。私一人じゃない。みんなが付いててくれる。
ふたたび目を瞑り祈った。
“どうか…どうか…マクブレイン国の全ての生ける者たちが元気になります様に……”と。
「いついかなる時もわらわがそばにおる。 もちろんレミーもだ。 決して1人にはせぬ」
「ありがとう、アウロラ」
お腹に腕を回されグッと引き寄せられた。ジーン王子の逞しい胸板を背中に感じる。安心感と羞恥心が同時に襲う。
「俺も側にいる。 ずっとだ。 それにここにいる者たちもお前の味方だという事、忘れるな」
顔を上げて見渡すと、こんな私を見守ってくれていた。グレース王女には目を逸らされてしまったけど、それは仕方のない事だろう。
もしかしたら明日はまた違った見方をされるかもしれない。不気味に思う人も出てくるかもしれない。だけど今はそんな事を考えてる場合じゃない。
私は胸の前で両手を組み、教会でお祈りしていた時のように目を瞑った。
身体中が熱くなる。
周りから「うわぁ」と言う声が聞こえてきた。ふと目を開けると、足元には大きな光の陣の様なものが浮かび上がっていた。こんなの初めて……。
大丈夫、きっと上手くいく。私一人じゃない。みんなが付いててくれる。
ふたたび目を瞑り祈った。
“どうか…どうか…マクブレイン国の全ての生ける者たちが元気になります様に……”と。


