虹花が咲いたという話は直ぐに国王陛下の耳に入れられた。話を聞いた国王陛下は直ぐに薬室長室へとお見えになった。すると薬師や研究者たちは速やかに部屋から出て行き、あれほど賑やかだった薬室長室は静かになった。
「これは見事だな。 素晴らしい功績だ、ベアトリーチェ。 よくやってくれた」
「そんな! アウロラと私を出会わせてくれたのは薬室のみんなです。 なのでみんなの功績です」
「そうか。 では皆に褒美を与えるとしよう」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
素直に嬉しかった。そして、自然と笑えている事にアウロラに心から感謝した。
「ところで、アウロラとは?」
「この子の名前です」
アウロラの花びらに指先でそっと触れた。
「家族になった日に名前を付けたんです」
「実にベアトリーチェらしいな」
「あははっ、そうですか?」
_ガチャ!!
談笑していると突然扉が開いた。
「虹花は!?」
息を切らしてやってきたのはルネ王子だった。
「お前というやつは……ノックぐらいしないか」
「と、父様!! すみません……」
しゅんっとしたルネ王子の後ろでリュカさんとゴルチエさんが深々と頭を下げた。
「これは見事だな。 素晴らしい功績だ、ベアトリーチェ。 よくやってくれた」
「そんな! アウロラと私を出会わせてくれたのは薬室のみんなです。 なのでみんなの功績です」
「そうか。 では皆に褒美を与えるとしよう」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
素直に嬉しかった。そして、自然と笑えている事にアウロラに心から感謝した。
「ところで、アウロラとは?」
「この子の名前です」
アウロラの花びらに指先でそっと触れた。
「家族になった日に名前を付けたんです」
「実にベアトリーチェらしいな」
「あははっ、そうですか?」
_ガチャ!!
談笑していると突然扉が開いた。
「虹花は!?」
息を切らしてやってきたのはルネ王子だった。
「お前というやつは……ノックぐらいしないか」
「と、父様!! すみません……」
しゅんっとしたルネ王子の後ろでリュカさんとゴルチエさんが深々と頭を下げた。


