過去を思い出すのは簡単だった。

朱里から全てを聞き出したのだ。

そういう事だったんだ。だから先輩は私が運命なんてあるわけないって言ったとき悲しそうにため息をついたんだ。

私先輩に酷いことをしてしまった…。

「朱里…やっぱり運命ってあるよ、私先輩との事運命だと思うんだ!」

「良かった、思い出してくれて。つむぎが全部を忘れて運命なんてないって言ったときは本当に焦ったよ。」

「私、ちゃんと先輩に話をしてくる!」

「行ってらっしゃい!!!!」

朱里に力強い応援をされ私は先輩の元へと駆け出した。