ーあんたなんか、産むんじゃなかった ーほんと、いらない子ね ー昔の方がまだよかったわ いつだって脳裏によぎるのは、そんな否定される言葉ばかり。 そこから抜け出せなかった俺だったけど。 ー宇佐木くんにぴったりです!凛としてって、凛々しいって、しゃんとした宇佐木くんにぴったりです。とても、素敵なお名前ですよ 彼女のあの言葉で、光が射した気がした。