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「綺月!今日走んだけど、来る?」



私達は、付き合っていた。



相楽 天翔(さがら かける)。



天翔(てんしょう)という自分の名前を読み替えた族をつくり、たったの一年と半年で世界一まで上り詰めた。




その日は月一のみんながバイクで警察の通らない道を走る日。





「うん!行く!」



思えばこの時から私の運命はこうなると決まっていた。