そして、誰にも頼らずに…一人で…




…もう、一人は嫌なのに…。




「ねぇちゃん、なんてカッコしてんの?」


その言葉に振り向く。



「うわ、かわい!当たりじゃん」



胸元を閉じている手を壁に押し付けられる。




必然的に前は見えてしまう。





「なんでこんなカッコしてんの?誘ってんの?」




そんな訳が無い。


前を閉じている暇なんて、なかったから。