「なんで泣いてた」



扉にもたれ、腕を組んだ成宮くんがこちらを見ていた。



泣いてた…?




そっか、私泣いてたのか…。





それより、



「今何時?」




「六時だ。そう言えば、電話なってたぞ」



唯翔だ…!




はやく、帰らないと…