それだけで俺は…



「はづ…「綺月」




それでも求めてしまう。




俺は…どうしようもないバカだ。




「どうしたの?湊」




もう俺の手は届かないと知っているのに。






“綺月”


呼びたかった。


その声は俺の行き場のない気持ちと共にかき消された。