枕元に置いているスマホが鳴った。

『誰?』

ディスプレイには君の名前。

どうしたんだ?

電話口で君が話した内容は
夢で僕が『もう、側にいられない』
『ごめん』と言って
背を向け、そのまま歩きだして
しまうというものだった。

だから、僕は切る直前に
『何があっても
僕は絶対に君の元から
いなくなったりしないってらね』
と言った。

大丈夫だよ。

君から離れて行かない限り
僕から離れることはないから。

ゆっくりおやすみ……(˘╰╯˘ㅅ)zzZ

もう切れてしまった
スマホの通話口にキスをしてから
ケースを閉じた。

君がいい夢を見れますように。