自分の目を、疑った。 「……みさ、き?」 動悸が早まる。 口内が乾く。 外は熱せられて熱いのに、体の内側だけはひどく冷たかった。 そのギャップに、身震いする。 「それ、なに……?」 口から発せられるわたしの声は情けないほど震えていて。 恐る恐る御崎の手を指すわたしの人差し指も、声と同じように震えていた。