「どんな形であれ、愛桜には継いでもらう」

「どんな形でもいいんですか?」



きょとんとした顔で気になったらしい姉様が訊ねた

祖母様がそれを肯定して出て言った後、姉様はボイスレコーダーをくれた



「愛桜は藍月を継ぐつもりなのでしょう?」

「これは、」

「さっきのが録音してあるわ。

それを使いなさい」

「あぁ...茉緒、よく思い付いたな」



姉様のお父さんが納得したように呟く

私と姉様のお母さんは顔を見合わせると

姉様が教えてくれた



「藍月に角川を吸収すればいいのよ」



つまり、角川(カドカワ)を藍月が吸収合併する...

どっちにしろ後継が一緒ならそれでいいかってなるね確かに

手続きは面倒だけれど



「うん、そうする!

これはもしもの時に使うね」