薔薇に願いを込めて

冗談かなって思ったんだけど、
あんな照れながら言われたら信じるなって言われても無理あるよね。

「え!?誰??」

「....おしえないし」

蒼は人差し指を立てて私の唇に当ててきた。

「ぜっーたい、言わないからね」

「もうっ!けち!」

いったい誰なんだろう...

「そういう、桜はどうなの?」

「普通にいるけど」

なんで口開けてこっちみてんの。

めっちゃ顔凄いことになってるけど...。

「だっ、誰??」

「蒼と一緒でおしえない!」

「もう!けち!」

なんて言っていたのを地獄耳のだれかが聞いてて。