「僕が、何?」

「あっ、蒼!」

私や健人がやっていたみたいに盗み聞きをさらにしていた蒼が影から現れた。

「まぁ、聞いてたからほとんど分かってるんだけど。

いいよ、受けてあげる。でも、1つだけいい?

投票で負けた方は、相手の言うことを1つなんでも聞くっていう条件付きだったらいいよ。」

厳しい表情で、瞳はまっすぐと健人を捉えていた。

端から見たら、掴み合いになりそうなくらいだ。

「いいぜ、やってやるよ」

なんだか面白がっているように、返事をした。

そうしていると、蒼は突然健人の側に近寄って、

耳打ちをしていた。

何をいっているのかはまったく聞こえなかったけど、

修羅場のような感じだった。

話が終わったら、2人ともすたすたとお互い背を向けてあるきだしていた。

大丈夫なのかな