「桜ー!ごめん!!」

遠くから息を荒っぽく整える美羽もだいぶ疲れがたまっているように見えた。

「どうしたの?」

「実はね、angelkissと、bitter&chocolateでそれぞれ、男女で色ちがいのドレスとタキシードを発表することになってるんだけど、
男子役がいなくて...。
桜、蒼のこと誘ってみてくれない?
今、話しづらいのは分かってるんだけど...」

蒼とは、あれからほとんど話していない。

私が勝手に距離をおいただけだから、蒼はなにも悪くないんだけど。

でも、誘わないと迷惑かけちゃうし...。

「うん!聞いてみるね」

「ありがとう!持つべきものは、友だね」

「そうだね!」

そう言うと、急いでどこかへ行ってしまった。

頑張れ美羽!華恋ちゃん!