薔薇に願いを込めて

「華恋ちゃんの家って地図ではここなんだけど...」

「え...」

外見から威圧的で入りにくい。

すべてが黒に統一されていてゴシックだ。

そしてなんといっても敷地が半端ない。

さすがお嬢様...

「こっ、こんなの...私の家の方が大きいもん」

隠れ負けず嫌いな美羽がツンツンしながら呟いていた。

これは、想像以上すぎてびっくりするのも無理はない。

そうしてたら、突然ドアがあいて、ゴスロリ服に包まれた華恋ちゃんが出てきた

「あら、来てたの。来てるなら早くベルならしなさいよ。
まぁ、いいわ、いらっしゃい。
bitter&chocolateのアトリエへ」

ドアの向こうは、目を疑うような、

ゴスロリ服に興味がない私でも、

心を捕まれちゃうようなたくさんの夢がつまっていた