あれからずっと好きだけど、

いつか気持ちも薄れるだろう。多分。

「ねぇ。ねぇってば！」

私の事呼んでるのかな。

そんなわけないﾃﾞ...

「ちょっと、聞いてるの？」

「蒼かー。どうしたの？」

「ぼーっとしてるから大丈夫かなって」

「あっ、そうだったんだ。心配してくれてありがとう」

「うん」

今話してたこの人は、松原蒼。

中学から一緒で神様のように優しい。

昔は頭がよかったはずなんだけど、家があまり裕福じゃなくて、バイトをして、なんとかこの高校にいれさせてもらってるらしくて、勉強もなかなか出来ないらしい。

でも勉強しないでこの私と同じって...ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ