向かった場所は、花屋さん。

そして、この場所は珍しい花を取り扱っていて、予約が必要だって健人に教えてもらった。

だからバイトに入ってから少したったくらいのときに、予約していたのを思い出した。

「なんで、お花屋さんのなの?」

「ちょっと待ってて!あ、目つぶってて!」

優しい蒼は、目を静かにつぶってくれた。

走ってもらってきたそれを抱えながら、息を整える。

「いくよー!3.2.1!遅れたけど、誕生日おめでとう」

目開けた蒼は、びっくりしながら笑ってくれた。

「ありがとう!これって...」

「実はね...