朝が弱い...。

そういえば前に健人も朝が弱いっていってたっけ

そんな前じゃないのに、遠い昔みたい。

昔の事を思い出してたら、心のなかを読んだみたいに、美羽が話始めた。

「そういえば、バレンタインどうするの??

クリスマスが終わったばっかりだからまず年明けからだけど。

遅いよりは早く決めた方が後々楽だと思うよ?

あと、桜の気になってる山川くんは知ってると思うけど、

とてつもなく人気だから印象に残るお菓子作んないと他の女子に負けて、見向きもされないかもよ!!

いいの!!??」

圧が半端なくて、後ろに後ずさりするほどだった。

そういわれてみれば、健人は学園のアイドルだから普通レベルじゃ、食べてくれないよね。

「どうしよ...」

「一応、私は家庭科部だから、ある程度なら手伝えるよ?」

「ほんとに?助かるよー。

私は、目立たない写真部だから、お菓子作りなんて縁が無さすぎるもん。

ほとんど写真部も活動ないし」

「そうだね。桜危なっかしいし、いい機会だよ!

山川くんに存在を知ってもらうのを目標にして頑張ろ!」

「うん!」

健人と面識あるの美羽は、知らないもんね。

なんだか胸がいたいな。

でも、健人に喜んでもらえるならいくらでも頑張れる。

好きって気持ちがあるから。

誰よりも思いと感謝を込めて作ろう。

バレンタインまでまだまだだけど、練習していこうかな。