「蒼!ごめん...。

今日は、バイトないから一日遅れの誕生日パーティー開こう!」

あれ?そういえば、私がバイト始めたのって蒼への誕生日プレゼントのため...だったよね?

それもすっかり忘れてた。

ただ、健人に会いに行って、一緒にバイトするのが目的になってたけど、

本来は蒼の誕生日が終わったらバイトやめようと思ってた。

なにからなにまで、なんてバカなことしたんだろう。

「バイトって、桜...バイトしてたの?」

「いってなかったっけ...。

そう!バイトしてたの蒼のために」

「僕のため?なんで?」

「誕生日プレゼントを買うために...。」

「それのために始めたのに、忘れるなんてよっぽどそのバイト先でいいことあったんだね。

まぁ、いいや。

じゃあ、放課後に久しぶりに寄り道して帰ろっか」

「うん!」

お詫びも込めて、今日はずっと蒼といることにした。

それにしても蒼、大丈夫かな。

凄く嫌な予感がする。