薔薇に願いを込めて

「ねぇ、知ってる?
バラには色によって花言葉が違うんだって!
桜なら使えるね。」

よく分からない笑顔を私に向けながら、

スキップで、上手くもない口笛を吹きながら

学校に向かう蒼の背中をただぼーっと見ることしかできなかった。