薔薇に願いを込めて

朝はいつも蒼が迎えに来てくれる。

今日も一緒にどうでもいい話をしあいながら、学校に向かった。

でもなんだか右耳から入って、左耳から出ているみたいに頭を通りすぎていった。

「~~~~でさー。桜?聞いてる?」

「ごめん。聞いてなかった。もう一回いい?」

「どうせ桜には関係ない話だから、もういいや。
それより、どうしたの?調子悪いの?
それとも、『山川くんと喧嘩でもした?』」

飛び上がるほどドキリとした。

なんで蒼が知ってるの??

「うそうそ。冗談だよ」

そういった蒼は、今まで見たことがないくらいに怖かった。

笑っていたけど、目が死んでいた。

漫画でよくある『ハイライトのない目』のような。