もう一回、バラを慎重にとってやった。

後ろから私の手をつかんでサポートをしてくれた。

今、心臓がばくばくいってなりやまないよ。

近いから聞こえてないよね?

だめだめだめ。手元に集中しないと。

でも下をみれば私と健人の手が重なりあってて、目のやり場に困る。

「お前の手、綺麗だな」

耳元でささやいてるの、反則!!

身体中が熱い...。

「健人...熱い...」

そこで私はその場に倒れてしまった。