山川くん、朝の時に桜に話しかけようとしてた。

A組とC組はほとんど面識がないくらい他人なはずなのに、どうして。

なにか訳がある。

頭のよくない俺でもわかるよ。

だって、昔からいたんだから。

幼なじみ見くびらないでよね!

いつまでたったって、いや永遠に幼なじみのままでいいのかな。

ただ一人だけの大事な人になれないのかな。

「桜、俺へのすきはどんな好き?」

「んー...いつも一緒にいてくれるから好き!」

満面な笑顔で答えた桜は、眩しいくらい輝いていた。

そんな君の瞳のなかに俺は写っていないんだろう。

多分、山川くん。

彼のことしか写ってないんだよね。