私たちは、2人で健人の家の花屋さんを継いだ。

毎日大変だけれど、楽しい方が勝っている。

「健人!そこにある青薔薇の水、取り替えてくれない?」

「わかった」

健人の透き通る手で、薔薇をもつと

本当に絵になるけれど、とても傷つけたくなくて怖くなる。

なんてひやひやしていたら、

いつのまにか取り替えていた。

「「いらっしゃいませ!」」

この声と共に、今日も青薔薇は笑っている。