「健人!いそいで!間に合わない!」

「分かってるよ!!」

やっぱり何回ショーにたっても、

この舞台の進むスピードに、

いつも乗り遅れそうになる。

「美羽ー、次どこ行けばいいの?」

「第2ステージから、どっかーんって飛び出すんだよ!」

「なんかよくわかんないけど、行ってくる!」

ふわふわのなかなか重量感のあるドレスを、

手で持ち上げながら走る。

「華恋!メイクお願い!」

「もちろんですわ!」

やっぱり華恋は、メイクがうまいなと常日頃感じていると、遅れましたと蒼が入ってくる。

「遅いよー」

「ごめんね!あと出るまで、10分だけど、

華恋メイク間に合う?」

「間に合うじゃなくて、間に合わせるのよ!」

「やっぱ変わらないね」

笑いながら、私の顔に魔法をかけつづけられる華恋はさすがだな。

「健人、来たよ!」

「よしっ、そろったねぇーーーー!!!

クライマックスだから、全力でいこ!!」

「もちのろん!」 美羽が言う

「当たり前ですわ」 華恋が言う

「まぁな」 健人が言う

「いこ!」 蒼が言う

第2ステージから、どっかーんと5人で飛び出して、

「お客さんも一緒に.....















「「「「「「「「「全力ピース!!!!」」」」」」」