「美羽!」

「桜!」

「「交換しよ!」」

まったく同じことばで、まったく同じタイミングで、同じことを言った。

「やっぱ、私たち親友だね!」

「だね!」

「生徒会の人たちが、違うところ見てるときにいこ」

「うん!」

生徒会書記をつとめている、真面目眼鏡女子ちゃんが、

キョロキョロしている隙を狙って

紙を交換してから、いそいで

美羽は蒼に、私は健人の所に向かった。