ファッションショーのあとに行われることになった、

『番号合わせ』

なぜこれが行われることになったのか、いまだになぞに包まれている。

でも、このイベントで恋が実ったり、意外なカップルが誕生したり、みんな楽しみにしている。

体育館でまだ、ファッションショーの熱が引いていない頃、番号合わせが始まった。

やり方は、こう

1、小さい順番から、順に番号が呼ばれて、
番号が呼ばれる

2、ペアが決まったら、屋上にいって、一緒に花火を見 る

(3、うまくいけば、カップル成立)

私は、ポケットの奥底にしまわれた、

番号合わせの紙を取り出した。

「隣いい?」

「美羽!華恋!」

すっかり仲良くなった2人が、来てくれたから、

なんだか心強い。

「美羽は、蒼くん狙いよね?

もし、蒼くんと一緒だったら、紙交換してあげる」

「だーめ!華恋があたったら、しっかり話してよ!」

「優しいのか、優しくないのか、分からないわよ」

くすくすと笑いあう二人を横目に、

遠くにいる健人をなぜか目でおっていた。

「もちろん桜はー...山川くん狙いだよね!」

「やっ、そんなこと...」

「気付いてなかったかもしれないけど、蒼くんの時は普通だったけど、

山川くんといるとき、いつも顔真っ赤だよ。

しかも、楽しそう」

「それ、私も思ってたわ」

「そうなの??」

「「うん」」

全然知らなかった...。

理科の反射みたいに、無意識におきていて。

「山川くんの紙だったら交換してあげるわ」

「私も!あんな学園のアイドルとお近づきになれるなんて夢みたいだなー....なーんてねっ」

そうしているうちに、私たちは3人の番号が呼ばれた。

「「「いこ!!」」」