angelkissの服から、着替えてbitter&chocolateの服に身を包む。

さっき捻った右足を氷水につけて、着ている服を見ていて、

いつみても私にはあまり似合わないなと思う。

「桜。さっき見てて思ったんだけど、

髪長いじゃない?下ろしたらどうかしら」

「華恋ちゃん!でも、似合わないし...」

いつも中ぐらいの所で髪を一本で縛っている。

さっきはお団子をしていた。

髪なんて、めったに下ろさないから躊躇いがある。

「こんな時じゃないと、下ろさないでしょ」

「まぁ、そうだけど...」

「じゃあ、外すわね」

1つに束ねられていた髪の毛が一瞬にして、

ほどかれた。

「あら、なんだか新鮮で可愛いじゃない。

私はそっちの方がすきよ?」

嘘をついていようには見えないから、本当にいっているのかな。

「でも何だか足りないわよね...。あっ、そうね!」

ほどけた用の予備のサテンリボンを取ってきて、

ほどよい長さのところで切った物を、

髪の毛に通して、髪の毛のななめ上にリボンを縛った。

鏡の前にたって確認すると、慣れない自分がそこにいて

変な感じがした。

「そっちの方が良いわ。

ごめんなさい、山川くん待っているわよ」

「ありがとう!」

似合ってるか自信は無いんだけど、ドアをそっと開けた。