勢いよくジャンプして、
その瞬間しかシャッターチャンスがないと思って、
息のあった全力ピース!
なにか良いことがあると、昔からずっとやってきてたから、
今日もうまくいった。
はーはーと乱れた息を整えていると、
となりからも同じ音が聞こえた。
「最近やってなかったから、ちょっと体がなまってたかな」
「私も」
大きく深呼吸をして
また大きく息をすって...
「「ありがとうございました!!」」
体育館に響き渡る大声で叫んだ。
お辞儀をしたけど、
恥ずかしさが襲ってきて、走って戻った。
『良かったよ!!』
『仲の良さが伝わってきた!』
『桜&蒼とにかく楽しそうだったー!』
わっと広がる拍手と歓声に泣きそうになる。
「蒼、ありがとう。
蒼と出来て、良かった」
「こちらこそありがとう。
桜と出来て、良かったよ。
この後も頑張って、まぁ僕も負けないけど。
...いってらっしゃい!」
「いってきます!」
絶対に違う敬礼をして、
走ってしばらくした時...
真っ正面につまずいてしまった。
そうしていると、上から声がふってきて
「おい、大丈夫か?
このあと俺と歩くっていってんのに、これかよ。
ほら、立てよ」
スッと手を差し出された先には、健人。
手をつかむと、ぐっと引かれて...
「わっ!」
「まじかよっ!」
その後は床にまっしぐら。
健人の上にのし掛かるような風になってしまって、
恐る恐る目をあけると、顔があと10㎝あるかないかくらいの距離で。
「ごっ...ごめん!いっ...た...。」
さっき転んだ時に軽く捻ったのか、足首が痛む。
「ばーか。ちょっと安静にしてろ」
腰を押し寄せて、抱きつく姿勢になった。
恥ずかしくて、顔が赤くなる。
「今、たこ焼きみたいだぞ」
「そんな事、言わないでよー!
あっ、時間ヤバい!急がなきゃ...」
まだこうしていたかったけど、華恋ちゃんと見に来てくれている人達を待たせるわけにも行かないから、
立ち上がって、片足を出したとたんに激痛が走る。
そういえば、捻ったんだったと後から思い出した。
「無理すんな、ほら乗れよ」
しゃがんで、手を出してくれた。
最初は断ったけど、時間もギリギリだし、足も痛むので今回だけ甘えさせてもらうことにした。
なんだか昔、花火が見えなくて、
おんぶして貰う子供に戻ったみたいな気持ちになる。
それにしても身長が高くて、楽しくなってきて。
「高ーい!!」
「バタバタすんなよ。
もう元気になったみたいだから、下ろしてやるか?」
「ダメ!こんな機会もうないんだから」
「はいはい」
そんな事をいいつつ、急がなきゃいけないって分かってるのか
いつもより早足で歩いてくれてる。
最初は、王子さまみたいな健人が好きだった。
今も好きなことには変わりない。
けど、器用でぶっきらぼうだけど、優しくて。
そんな健人が、昔よりも好き。
全然比べ物に、ならないくらい好きなんだよ。
その瞬間しかシャッターチャンスがないと思って、
息のあった全力ピース!
なにか良いことがあると、昔からずっとやってきてたから、
今日もうまくいった。
はーはーと乱れた息を整えていると、
となりからも同じ音が聞こえた。
「最近やってなかったから、ちょっと体がなまってたかな」
「私も」
大きく深呼吸をして
また大きく息をすって...
「「ありがとうございました!!」」
体育館に響き渡る大声で叫んだ。
お辞儀をしたけど、
恥ずかしさが襲ってきて、走って戻った。
『良かったよ!!』
『仲の良さが伝わってきた!』
『桜&蒼とにかく楽しそうだったー!』
わっと広がる拍手と歓声に泣きそうになる。
「蒼、ありがとう。
蒼と出来て、良かった」
「こちらこそありがとう。
桜と出来て、良かったよ。
この後も頑張って、まぁ僕も負けないけど。
...いってらっしゃい!」
「いってきます!」
絶対に違う敬礼をして、
走ってしばらくした時...
真っ正面につまずいてしまった。
そうしていると、上から声がふってきて
「おい、大丈夫か?
このあと俺と歩くっていってんのに、これかよ。
ほら、立てよ」
スッと手を差し出された先には、健人。
手をつかむと、ぐっと引かれて...
「わっ!」
「まじかよっ!」
その後は床にまっしぐら。
健人の上にのし掛かるような風になってしまって、
恐る恐る目をあけると、顔があと10㎝あるかないかくらいの距離で。
「ごっ...ごめん!いっ...た...。」
さっき転んだ時に軽く捻ったのか、足首が痛む。
「ばーか。ちょっと安静にしてろ」
腰を押し寄せて、抱きつく姿勢になった。
恥ずかしくて、顔が赤くなる。
「今、たこ焼きみたいだぞ」
「そんな事、言わないでよー!
あっ、時間ヤバい!急がなきゃ...」
まだこうしていたかったけど、華恋ちゃんと見に来てくれている人達を待たせるわけにも行かないから、
立ち上がって、片足を出したとたんに激痛が走る。
そういえば、捻ったんだったと後から思い出した。
「無理すんな、ほら乗れよ」
しゃがんで、手を出してくれた。
最初は断ったけど、時間もギリギリだし、足も痛むので今回だけ甘えさせてもらうことにした。
なんだか昔、花火が見えなくて、
おんぶして貰う子供に戻ったみたいな気持ちになる。
それにしても身長が高くて、楽しくなってきて。
「高ーい!!」
「バタバタすんなよ。
もう元気になったみたいだから、下ろしてやるか?」
「ダメ!こんな機会もうないんだから」
「はいはい」
そんな事をいいつつ、急がなきゃいけないって分かってるのか
いつもより早足で歩いてくれてる。
最初は、王子さまみたいな健人が好きだった。
今も好きなことには変わりない。
けど、器用でぶっきらぼうだけど、優しくて。
そんな健人が、昔よりも好き。
全然比べ物に、ならないくらい好きなんだよ。


