薔薇に願いを込めて

「私、蒼くんのことが凄く好き。

いつも朝一緒に登校したり、教室で仲良さそうにする桜と蒼くんが羨ましかったの。

その感情も気付けば醜い感情にかわって、

桜を攻撃するようになっていたわ。

だから、朝一緒に登校をしなくなってきたときに、

『別れた』って思って、わざと嫌みを込めて酷い事を言ったのに、

それは私の勘違いで本当は『付き合ってなくて』

本当にびっくりしたわ。

それで桜を家に誘ったら、美羽も来たことは、

今でも覚えてる。いいえ、一生忘れない。

その日から今日まで、とにかく大変で。

でも、楽しかった。

今まででずっと何もしなくても、手にはいった。

だから、何もかも適当に自分勝手にしていた自分が、

情けなくなった。

変わろうって決意したわ。

ありがとう。

そして、ごめんなさい」