薔薇に願いを込めて

angelkissのファッションショーは、無事なんなく終了した。

多分私は童顔で身長が低いから、bitter&chocolateよりもangelkissの方がまだ似合うので、なんとかなった。

bitter&chocolateは、他の人の方が似合うって絶対言われるのは目に見えてる。

1度ステージにたったんだから、自信持たないといけないよね...。

私が私の嫌だと思うところ。

後ろでガチャンと扉の開く音がした。

振り返ると華恋ちゃんが穏やかな口調で笑っていたけれど、

いつもとは違って嫌みなんて一切感じられなかった。

「何、くよくよしてんのよ。

客席で見てたけど桜の笑顔、輝いていたわ。

確かにangelkissの方が、普段の桜だったら似合うかもしれない。

だけどこれから私が桜を、魔法にかけてあげる。」

「え?」